ブログ名はまた決めます

何者でもない25歳男性がイギリス生活を綴ります。こっち来て思ってることを大体書いてます。英語で言語化できないストレスからでしょう。なので更新頻度は徐々に落ちていくと思われます。うまくいけば。

#6 ジョブチャレンジ

深刻な考え事をしながら歩くとどこまでも歩けてしまう。

まるでテレビが流れているサウナならいつもより長く入れる気がするように。

 

ちょっと違うか。

昔から例えがヘタだと言われてきました。

 

最近はイベントが多くて書きたいことが溜まってるのでブログ欲が高まっております。

今日、初めてのジョブトライアルと面接がありまして、結論から言うとダメダメでした。

そのため打ちひしがれて歩いているとビックベンからバッキンガム宮殿まで1時間ほど彷徨いながら歩いてしまいました。誰しも経験ありますよね。この感じなんか既視感あるなと思うと飲み会終わりなら家まで歩いて帰れる、のあれですね。

 

Netflixザ・クラウンファンの私興奮

今はコーヒーを淹れるお仕事がやってみたくて、バリスタでいろんなとこにアプライしてみました。当然バリスタの職務経験なんてないのですが、こっちでの就活は経験がものを言います。学校の先生に相談するとCV(履歴書)は盛れ!と日本の経験なんて誰もチェックせんから大丈夫!とのことだったのでバリスタを一年やったことにしました。

でも実は真っ赤の嘘というではなくて、珈琲は大好きでいろんな珈琲屋のマスターと話したり、著名な焙煎士の珈琲ワークショップに通ったり、毎日ドリップコーヒーを淹れたりと自分なりに知識と技術、哲学を持っていました。(今考えると恐ろしい)

 

大変立派なCVと(出来がものすごくよかった)アプライの時に聞かれた設問にとても上手く答えられたので書類審査をクリアしました。

トライアルに行ったカフェはMayfairにある有名店。Mayfairは日本で言うところの銀座みたいなとこらしく、地価が恐ろしく高いそう。

その中でもその店はドリップコーヒーを出してるロンドンでも希少なお店で、雰囲気もコーヒーも素晴らしかった。面接の二日前に下見に行った時にすげえとこに決まっちゃったなと武者震いしていた。

こんなとこで働けたらどんなにいいだろうと思ったので本気で挑んだ。

まず心配なのは英語力。

面接で何を聞かれるのか、どういう人材なら欲しいかを考えて英語で答えられるように必死で練習した。

次にトライアル対策。そもそもバリスタ経験がないのでどうしようもない部分はあれど、自分の知っている知識や技術の復習や珈琲用具の英語名を調べたり、イメージトレーニングをしたり。

 

当日を迎えた。

所定の時間に所定の格好で店に向かうとゴツい東欧系バリスタのお兄さんが担当だった。

面接ではどんな経験があるのか聞かせてくれといった定番のものからどんなコーヒーが好きなの?などの質問があったが練習の甲斐あってなんとか答えることができた。

自分のCVや経歴、夢が面白かったようで話は弾む。

インスタを交換してくれ!と言われたので交換すると coffee world champion の文字が。

 

え??

うーんなるほど。

 

バリスタであるならば、ドリップコーヒーのみならずエスプレッソやラテももちろん作り切らなければならない。数回しか作ったことがないので全然作れなかった。

電動ミルも、エスプレッソマシンにも慣れていない。

スチームドミルク作るときにミルクを撒き散らす始末。

それならばとドリップコーヒー作ってみろと言うことになった。

ここで決まるなと直感的に感じた。

お店のメソッドを教えてもらったが明らかに自分が学んできたものとのギャップがあった。

緊張しながらも作り始めたが途中で何かがおかしいと感じた。英語の聞き間違いで手順を間違えてしまったのだ。味の出来は最悪で、終わったと思ったが失敗したと正直に伝えると、もう一度やってみようと言ってくれた。

 

2回目のドリップ

どうするか迷った。このままやっても美味いのができる気がしない。挽回のために思い切って自分のメソッドでやるか?これなら自信がある。やるなと思わせたい。しかし変えてもいいのか?どうする...

悩んでる時間はない。そこで自分が取った行動は、基本路線はお店のメソッドで行きつつ、自分なりにここはこうしたがいいだろうというとこはアレンジを加えると言うものだった。

取捨選択が難しい上に中途半端であった。結果的に最悪の手段を選んでしまった。

味は改善したものの、めちゃくちゃぼやけた。おいしくはない。それに言われたことと、違うことをしてるのがマイナス評価になったことを空気的に感じた。

 

そしたらもう一度チャンスをくれた。おそらく期待してくれてたんだと思う。

3回目のドリップ。

こうなったらもうお店のマニュアルにそのまま従おうと腹を括った。

そもそも働くのであれば、同じクオリティのものを出せないと働けない。

味は輪郭が出て良くなったが後からくる酸味が最悪だった。

後から聞くと、全体の抽出時間が短かったようだ。

 

こうして初めてのトライアルは終了した。

 

コーヒーとサンドをもらいながらフィードバックを聴くとやはりバリスタとしては厳しいと。

めっちゃ悔しかったし、落ち込んだ。

態度に出てしまい、そうナーバスになるなと彼は何度も言ってくれた。本当にここでコーヒーを学びたいなと思っていたからこそ自分でも驚くほど動揺してしまった。

彼はものすごくいい人で親身に話をしてくれた。

ちょっと外に行こうと、公園まで僕らは歩いた。

「俺はウクライナ キーウ出身で戦争の影響で英語力ゼロの状態から働き始めたから英語力は問題じゃない。バリスタを始めるならもう少し落ち着いたとこから始めた方が君のためだと思うが、本当にここで働きたいのなら、フロントスタッフであれば可能性はあるかもしれない。

そしたら君にバリスタの仕事を静かな時に教えれる。俺はありのままをマネージャーに報告するから判断するのは彼だけどそれでもいいか?」と。

優しさ染みたぁ。

彼の人間性が素晴らしいことは言うまでもないが、自分がそこまで言わせる何かがあることも理解した。俺がやっていることの基本的な姿勢は間違ってないんだろう。人への気配り、謙虚に、感謝忘れない。

自己肯定感は高いす。けど驕ってはいけない。紙一重。注意ゼッタイ。

 

頑張ってればチャンスは転がってくる。それを掴むかは自分次第。

帰り道に生きてるわーと感じた。欲しかったのはこの感覚かもしれない。人間はないものねだり。贅沢やね。

 

今回は失敗したが、要因は壁が高すぎた。履いてる下駄が違うもの履いてる。間違えて竹馬に乗ってた。反省反省。

 

帰りに寄ったとこの写真を最後に。

老舗有名デパート Liberty

ビックベーン

微動だにしない騎士

撮らざるを得ないGunners 後ろは工事中

チャーチルの背中から。ばいばーい

 

#5 ホームステイの所感

前回の投稿から日付が経ってしまいましたね。

日常で思うこと考えなどを整理するために立ち上げたブログなのに、その本懐を忘れてしまうという失態。ごめん自分。

 

ということで今回はホームステイについて。

 

前稿にもあった通り自分は今ホームステイをしています。

幸運なことにとても素晴らしいホストファミリーに恵まれました。

ブリティッシュの家庭でリアルなブリティッシュライフを楽しんでいます。

 

うちの家はよく人が遊びに来て、一緒にディナーを囲むことがよくある。親戚だったり、友人一家だったり息子の友達連中だったり。遠くに住んでる大学生のアニキが帰ってきた時は親戚一同15人くらいが集まって賑やかだった。小さい子たちからおばあちゃんまで。

お茶をあげるととても喜んで頂いた。お茶が嫌いな人もいた

話してておばあちゃんが言ってたのが「私たちは島国に住んでるから他国の文化的な干渉を受けないし、みんなイギリスに来てくれるから他言語を覚える必要もあまりないのよ」と言ったのがイギリス的でわらった。「同じ島国だからあなたもそうでしょ?」と。うんまあ確かに。

 

驚くのは話題として必ず出てくるのが政治だったり社会情勢についてのトピックだ。

最近だとトランプのこととかエネルギー問題のこと、他ユーロ諸国の情勢など。

大人たちが話してそれを子供達が聴く。子供たちも彼らなりに意見を言ったり、わからないことを聞く。こうやって文化として受け継がれて文化自体も育まれていくのかぁと一人でに感心していた。日本だとこういう話題はタブー化しとるよね。よく考えるとなんでかわからんし、話したほうがいいに決まっとる。そうか、興味関心がそもそもないからか。

おもんないもんなあ、ニュース見ててもよくわからんし。けど最近の国民民主の躍動や斎藤知事のこととかでだいぶ関心も上がってこの辺も変わりつつあるっちゃないかな。俺はyoutubeを毎日見てるけどみんなどんな感じ?

それで言うと政治的に問題があるから、自分達の生活に密接に関わってるから話題にならざるを得ないとは思う。いろんな国の人と話しても政治の話題は出てきやすい。日本人は平和ボケしてるのはマジだと思う。いいことなんやけどね。最近はそれが崩れてきてるってことだ。

とはいえ食卓を囲むとマジでなんて言ってるのかわからん。この雰囲気がスペシャル過ぎてキョロキョロしながら聞いとる。

あとはフットボールの話題も必ず出る。

自分を紹介する二言目には彼はアーセナルファンなんだ。と言うことを言われる。

どこのチームの誰々ってプレイヤーが良くてとか監督がどうのこうのってのは日本でもよく話すけど、今までの歴史とかあの時のあのゴールがとか、奴らは元々違う地区のチームだからとかイギリスならではの会話をみんなでしているのが面白い。本当に文化として根付いてるんだなと感じる。

 

気になっていたのがイギリス料理は果たして美味いのか??という問い。

毎日イングリッシュフードを出してもらっている。ホストマザーが作ることもあるが、大体ホストファザーが作ってる気がする。

結論から言うと日本食の方が美味い。

お気に入りはSunday lorstでイギリス人が好きなもの全部詰め込みましたよ!みたいなプレートだけどこのEnglish turkyがまじうまい。

参考画像です

 

流石にみんなと食事囲んでいるのに写真は撮りづらいのであまり写真はないが、これはパーフェクトイングリッシュフードだな!となったやつはこちら。

食べかけ御免

出ました!Fish&Chips, Baked beens!!

そんな悪くないですよ!魚はカレイみたいな感じであっさりしてて食べやすいし、ビネガーかけて食べてる。Baked beensも見た目よりうまい!意外とコクがある。

んでも途中で飽きますけどね:)

この料理はうまい!!って感じる日は少ないけどファミリーみんなうまいうまいって食べとるけん味覚が違うんやろなと思ってます。

うまい飯食べたかったら外食するしかないんやけど当たり外れ激しいし、まじで高い。

平気で3000円超えてくるから中々いけない。

一番うまかった暫定1位。西安料理のビャンビャン麺

食に関しては結構悩みの種ではある。けど不思議なもんで今一ヶ月近くこっちに来てから経ったけど味覚が変わってきてるような気がする。だいたい美味くなってきた。

 

ありがたいことに昔から嫌いなものがなかったのでなんでも食べれてます。不味くても全部食う。母親の食教育のおかげだと思う。

ありがとう。

最初は量が多過ぎて吐きそうになりながら食べてた。

本当に思うのは量を半分にしていいから金額半分してくれということ。共感してくれる日本人も多かった。

 

当初の契約だった、一ヶ月の滞在が終わろうとしたものの自分のことを気に入ってくれて、いつまでもいてくれていいよ!とホストファミリーが言ってくれて、息子も永遠でもいいぜ!と言ってくれたのでまだ生活も安定してないし、ありがたく滞在を延長することにした。

 

今のところホストファミリー以外でも人間関係のトラブルは特になく、イギリス生活を楽しんでいる。

これも礼節や人との関わり方も教えてくれた両親、先輩、友人、野球のコーチのおかげと言っていい。世界に通用しておりますよ!みなさんありがとう!!

 

P.S ソンくんからのメッセージがまた来た。

翻訳するとこうだ。

なんて素敵な文章を書くんだソンくん。。

中国的なこういう文章は美しすぎる。中国人はこの感性があるのになぜ。(中国人とは相容れない話はいつか書くことにする)

 

ソンくんからのメッセージが来るとブログ書こうかなという気になる。

そういえばまだ返信返してなかった。

 

#4 語学学校ってどんな?

イギリスの滞在予定が2年あるわけだが、何をするにも英語力は必須であるわけでとりあえず語学学校に一ヶ月通うことにした。

英語力の向上のみならず、現地のコミュニティ作りや情報収集も大きな目的だ。

 

通う学校はSt.Gilesというロンドン中心部にある学校のためロンドン郊外でホームステイしてる自分からすると通学時間が片道1時間ちょっとかかるのだが、日本で仕事してる時も博多から鳥栖、引っ越しても八女から鳥栖まで通ってたのだからヘッチャラである。

 

大英博物館やキングクロス駅から目と鼻の先で歩いているだけでも面白い。

まだほとんど観光はしてないけど。笑

大英博物館。混んでる。いつか行く

 

入学前にプレテスト、入学レセプションで面接テストで英語力が測られ、クラス分けがあった。

 

クラスはB1レベルからのスタートだった。

Beginner〜A2〜A1〜B1~B2~C1~C2 のB1なのでちょうど真ん中と言ったところか。

社会人1年目からパイロットになるために勉強したり、オンライン英会話など独学でやってきた成果だ。

 

1クラス10人ちょっとで自分のクラスはトルコ、フランス、コロンビア、韓国、中国、台湾、キプロス、メキシコ人かな。本当にインターナショナルに富んでいて色んな人がいる。

学校全体ではトルコ人が一番多くて次に日本人が多い。クラスにも自分入れて3人の日本人男子がいる。夏は特に多かったようで夏休みの関係で世界中から短期留学で来てたみたい。

意外とYMSビザで来てる人は多くなくてみんな多分俺みたいに短期だけなんだろう。

今は学生ビザで来てる人が多かった。

 

みんな同じくらいの英語力なので話すのにプレッシャーなどなく、伸び伸び話すことができるので、居心地はいい。内容は様々で教科書を用いて文法やったり、リスニング教材使ったり。一番多いのはコミュニケーションを取ることで日本の授業スタイルとはそこが違う。ワンセッション問題を解くごとにペアもしくはグループで発表しあったり、何故それを選択したのか話し合う。ロールプレイング式のセッションもしょっちゅうやる。

午前中は1時までみっちり授業を受けて、午後はフリーレッスンを受ける。

この一ヶ月は特に英語力向上に力を入れることにした。

二週間経った所感だけど、最初より喋れるように、聞き取れるようになった気が、する。

 

ぶっちゃけ自分でわからん。

ある程度聞き取れるけど、話すのが難しい。

今の自分がずっとやってる勉強法はネットフリックスのドラマ視聴です。

Chromecastの拡張機能であるLanguage Reacterてやつがすごく良くてそれでずっとブツブツ言いながら見てる。

 

学校にいて面白いのはいろんな人に出会えること。

みんなバックグラウンドが違いすぎて会うたび新感覚でおもろい。

今のとこ、人種差別みたいなのに遭遇したことはないが、偏見てやつはやっぱりある。

アジア人の男に冷たいヨーロッパ人美女とか(性格かも、それか俺個人の可能性も否定できない)、そう思ってたら話し込むと良いやつだったり、中国人へのイメージやったり、中東系の人だったら戦争がどうとか。もちろん俺もみんなに思ってる。

 

当たり前やけどみんな等しく人間であり、感じることとか思うこと、空気感で伝わるものだったりは一緒だなと身をもって感じた。みんなどういうふうに感じてんのかなとか思うし、その空気感が新鮮で日々楽しいです。

ここにもこれあったけん世界共通なんよ。この文化

まだ遊ぶ余裕はないのでほとんど遊びに行ってないが、学校のパブイベントで飲み行ったり、学校終わりにできた友達とランチ行ったりした。自然と友達はできて嬉しい。

ウイグル料理。中国人客が多かったのは皮肉。超辛い。うまいよ

みんないい人ばっかでお互いにリスペクトがある。

逆に人にリスペクトがない人は話にならない。

ちょっと困ってるのは女の子が多すぎることだ。今だけなのか知らんが、クラスに3、4人しか男がいない。午後のフリークラスなんて自分だけだ。

高専出身の自分からしたら学生時代と逆!鼻の下は伸びてる。

変にカッコつけてる気がする。恥ずかしい、、

だから雰囲気作りに苦戦してる。あとみんな知識と意見がしっかりしてる。勝手に日本人は優秀だと思ってたから思い上がりだった。下手したら全然振り落とされる。

年齢層も10代から40代までさまざまで、同じくらいか年下かなと思ってたら30代だったなんてこともよくあって、その人たちのバイタリティはすごい。

現に若々しくて、ハピネス溢れてる。そういう大人になりたいね。

 

何がカッコよくて何がダサいのか、時々考えないと時間がすぐに過ぎてく。

Pub.

 

P.S ソンくんはいいやつで時々メッセージをくれます。

相変わらず癖ある。

正直まじ知らんがなって内容なのでAIで返信してる。

返信はない。

#3 Gunner's dream

 Airbnbで一週間ほどの滞在を終えて、ホームステイ先のノースロンドンであるBarnetへ向かった。背中に8キロのリュックサック、バカデカ23キロスーツケースを転がしてやっとこさ家に辿り着くと気さくなホストマザーが迎え入れてくれた。家族構成は父母と大学生と中学生の息子二人の四人家族みたいだ。大学生の兄ちゃんが家を出ているのでその部屋を使わせてもらうことに。

 

そこで衝撃なものを目撃する。

スパーズクッション

ノースロンドンにはArsenal FCとTottenham Hotspur FCという2つのワールドクラスのクラブが存在する。両クラブは鎬を削っており、その2チームが直接合間見えるノースロンドンダービーではまるで暴動のような様相を呈することで知られている。ちなみにArsenalには冨安健洋選手が、Tottenhamにはソンフンミン選手が所属しており、Arsenalは日本人ファン、Tottenhamは韓国人ファンが多いイメージがある。

Arsenalファンである僕はこれはマズイかもしれないと思った。

いきなり躓いとるやんけと。

しかしもう試合は午後から見に行くことは決まっているのでファミリーとこの話題は避けられない。

 

前日に試合に行くことは伝えていたので、ホストファザーから真っ先に言われたのが、

「今日試合行くっちゃろ?最高やな!俺たちはスパーズ(トッテナムの愛称)サポやけどママはグーナー(アーセナルサポーターの愛称)やけん心配すんな!楽しんでこんね!」

と言ってくれた。家庭内ノーロンが行われているんだ。。とおかしな気持ちになったが殴られるようなことではなさそうだったので安心した。そういう感じではないんだね。

さすがイギリス。後からも思ったことだがイギリスは海外ではあるが常識の中でバカをやる、分別がついているというかリテラシーが高いんだと思わされることが多々ある。

世界の舵取りを担ってきた先進国なのだから冷静に考えると当然なのだけど、フィリピンなど東南アジアにしか行ったことがなかったので思い違いをしていた。

 

その代わり、「負けてこいよ!!」とも言われた^^;

 

電車に乗ってスタジアムに向かう。

もう駅のホームからアーセナルのグッズを身に纏った人がちらほら。

本当に今からエミレーツに行くんだと実感が湧いてきた。

 

間違って最寄りの一つ前の駅で降りてしまったが、駅前はアーセナルサポーターがわんさか。

まだ3時間も前なんだけど。しかも一つ前、、

徒歩でスタジアムまで向かう。アーセナルにちなんだキッチンカーや非公式のグッズ露店が目に映る。

名物の一つ。なぜか公式と値段が変わらない。

皆が向かう目的地は一つだけ。

いろんな路地裏からサポーターたちが一本の道に集まってくる。四方八方からフットボールの話や歌が聞こえてくる。皆期待に満ちた表情で考えてることも同じだろう。

堪らない。興奮が抑えられず、思わず笑みがこぼれる。

ずっとネットで見てたアレ。

チケットだが公式の方法で購入しようとするとまず買えない。世界中から応募が殺到するので6万人収容のスタジアムだが当選確率は7%だと言われている。そのため非公式転売サイトから今回はチケットを購入した。高額であるし、入場も保証されてないのでリスキーであるため早めにきたという次第だ。

 

意外と簡単に入場できた。

なんのトラブルもなく。あるとすればチケットをリーダーにかざして入場する際に回転扉の入り方がわからず、エラーがなった時に係員の女の子にFUCKって言われたことくらいだ。

 

これも楽しみにしていた!スタジアムフードとビール!

クラムチャウダーパイとラガービール。

入場したのが早すぎてパイしか準備されてなかった。(それもおかしくね?)

何回お店に行ってもマネージャーに確認します、あと一分で出来ます。⇨一向に飯来ない。

の流れだったので死ぬほど腹減ってたけどこれで我慢することに。

普通にうまかった。ケチャップの下にある謎のソースが美味かった。まあそのくらい。

空腹だったからかビールを半分くらい飲んだところで気分悪くなってトイレに捨てた。

ガチで吐きそうなくらい気分が悪くなった。最悪や。

 

スタジアムを囲むフードエリアがある通路から中にはアルコールは持ち込めないようでみんなビール片手にそこらの人と話したり、他試合の中継を見ていたので席はガラガラで通路はごった返していた。

勝手に入ったゴール裏。

 

席に着くといよいよという期待感が湧き上がってくる。

最上段の席は斜面の角度が縦すぎて緊張も相まってまた吐きそうになったが興奮が乗り越えてきたのだから驚きである。

 

アナウンスが始まり、スタメンが発表されスタジアムのボルテージは上がってくる。

 

そしたらNorth London Foreverの大合唱が始まった。大きな声で歌うつもりだったが歌声に、一体感に、魂が震えて声が出なかった。全身の鳥肌が立ち、胸の奥に熱いものを感じる。

インスタに動画載せてるので見てみてください。

 

相手はLiverpool FC。言わずと知れた世界的ビッククラブで相手に不足はない。

 

目に映るプレイヤー全てがスーパースター。

ゲームやユーチューブで見ていた世界が目の前にある。

信じられなかった。

この試合を見ていること。ロンドンにいること。てゆうか仕事やめてること。

本当に人生何があるかわからんなと思った。こんなの人生に想定していなかった。

ひょんなことでお茶に魅せられてロンドン移住。明日の保証もない。

逆に言えばいくらでも可能性がある。自分次第。

20歳で就職して自分の人生ある程度見えてるつもりだった。

世の中のこともわかった気になっていた。

 

わからんもんばい。おもろ。

 

試合のことは割愛するけどこれ以上ないくらい最高のものを見れた。

このブログはフットボール紹介するもんではないのでね。

 

いろんな出会いや出来事のおかげで今がある。

俺は今の自分が好きだし、運命論ってのを信じてる。明るい未来があってそれに向かって全てが繋がってる。絶対良くなっていく。明日もそのまた明日も。

だから感謝忘れない。ありがとう。

 

そんなことを思わせてくれたエミレーツに感謝します。

初心忘れないように。

夜も更けて熱いこと書いちゃったのでもう寝ます。

だいたい寝ますでブログ締めとるな。

Arsenal forever.



 

#2 BRPカード取得とテートモダン

ロンドンに着いて早々やらねばならぬことがあった。

BRPカード(在留カードのようなもの)を取りに行かなくちゃならない。

これがないと仕事はおろか、生活ができない。

到着後10日以内に受け取らなければいけない縛りで有効期限もギリギリの私は到着して次の日には指定の郵便局に向かった。

VISA申請時に自分で郵便局を指定しなければならないのだがどこの郵便局にすればいいかなんて半年前の私にわかるはずもなく、テキトーにネットで見つけたロンドン中心部の郵便局にした。おかげでノースロンドンの宿から1時間半ほどかけて行く事になったが、街の散策も兼ねて出かけるのも悪くないなと思い、書類をまとめて向かった。

 

郵便局に着いて列に並んでいると明らかに荷物を発送しそうになく、書類を抱えた私を見た職員がどうしました?と訪ねてきたのでBRPカードを受け取りに来たと伝えパスポートを預けると、いとも簡単にレターを入手することができた。日本で準備した通知カードやVISA証明などの書類は必要がなかったがとりあえず無事にカードを入手できたことに胸を撫で下ろした。

 

近くにイタリアンカフェがあったので、朝ごはんをとる事に。

カフェラテとミラノアボカドなんちゃらサンドを頼んだ。

まだ慣れてないイギリスでのオーダーは緊張してメニューを指差してThis one.とオーダーした(最強の技である)。とは言っても他にはCan I get a ○○〜?しか武器はないのだが。

店員が続ける。テイクアウトかイートインか聞いてるのはわかるが早すぎて何言ってるのかさっぱりわからなかった。その時に見せる、ああこいつ何言ってるのかわからないんだねっていう表情を見ると結構きつい。ある程度の英会話はできる自信があったためだ。もちろん初めから流暢に会話できるとは思ってなかったのだけど。

 

アウトサイドの席についた。なんて光景だ。この時ロンドンにきたことを実感した。

二つ合わせて£12(2400円)くらい。高いねえ。外食なんてできたもんじゃないな。

ちなみに味はうますぎる。

 

先ほどゲットしたレターを読みながらサンドを食べ、ラテも飲み終わったのだが食器を自分で片付けるべきなのか迷った。周りの客が食べ終わった後どうしてるのか見ていたがそう簡単に立ち去りそうもない。仕方ないので店内に返却カウンターがないかを見に行ってから店を後にした。この時俺はビビっていたんだと思う。直接聞けばよかったんよ。知らず知らずのうちに引け目に感じて、消極的になっていた。行動するのが怖くなる。このことは当面の課題として残り続けるだろうなと思った。

この調子で仕事に就けるだろうかと少し不安に思った。

 

さて思ったより暇になってしまった。何しよかなとGoogle Mapを開くと近くにテートモダンがあった。テートモダンとはロンドンで有名な近代美術館である。芸術は全ての人に開かれるべきであるとの理由から無料で開放されている。

正直、近代美術は全くもって疎いが日本にいた時から見ていた先輩YMS YouTuberがオススメしていて気になっていたので行く事にした。

www.youtube.com

なんとなく境遇が似ていたし、動画の雰囲気が好きだったのでなんとなく見ていた。

この機会にオススメします。

 

テムズ川の歩行橋を渡ると正面に見えてくる。

 

バカでかい。

 

どうやら有料の展示もあるようだ。MIKIさんの動画で見たとこだ〜と思いながら館内を歩き回る。

 

航空機のエンジンのようなもの。ブレードは回り続けている。

何やらわからないもの 1

何やらわからないもの 2

正直全然わからないが感じるのはなんかすごいということ。
うまく言語化できない。

 

お気に入りのものを紹介しよう。カッコよかったやつだ。

そういう感覚で間違ってないと思ってる。

展示品の説明文には誰がどうやってどの部材でどういう時代背景で製作したかは書かれているがどういう意味であるかは書いてなかった。おそらく何を感じるかは各々に委ねられてるんだろう。

そしたら俺のいいな、カッコいいなていう感覚をいいものをたくさんインプットして磨いていけばいい。

見ても何もわからなかったが、俺がやりたいお茶のおいしさカッコよさを伝えるという行為はこれと変わんないんだなと感じた。感覚に訴える。どう提供するか、何を伝えたいのか自分で軸があって言語化できなきゃダメだなと改めて感じた次第だ。

 

その中でも一番意味わかんなかったものがこちらだ。

いわゆる人間の局部、ち○ことま○こがひたすら描かれた壁紙に囲まれた部屋の真ん中に”深く”揚げられたドーナツの紙袋があるという展示だ。ただのドーナツではなく深く揚げられている。

 

これにはさすがの自分や他の客も困惑していた。

なんじゃこりゃと言ってすぐに立ち去る日本人マダムもいたくらいだ。

未だに理解できず、この先ふと思い返すことになるだろう。最悪だ。

 

そんなこんなで頭がパンパンになってしまった僕は帰る事にした。

ただでさえ慣れてないロンドンで長距離移動しているのだ。疲れ切ってこの日は12時間ほど寝た。

#1 初日

このブログは脱サラして単身イギリスに渡ってしまったとある男の出来事や想いを備忘録的に綴るものである。

 

2024/10/21

両親と友達から見送られながら福岡空港を出発した。

これからどうなっていくだろうと期待と不安でフワフワした気分のまま飛行機に搭乗した。

上海経由での便を取っていたが片道6万ちょっとで行けるのだからありがたい。

福岡を飛び立ってすぐ機内食が配布された。どんなものか楽しみにしていたがハンバーグやチキンライスなど日本のもので拍子抜けした。

上海浦東空港のイミグレ

二時間ほどで上海浦東空港に到着した。約7時間のトランジットであったがネットはもちろん通貨も使えないと聞いていたためどのように過ごそうか思案していたが、意外にもクレジットカードは使えたため、水を購入し中華フォーなるものを食べた。

 

うまいが辛い。

特に肝?血を固めたゼリーのようなものが入っており、一番意味わからなかった。

栄養がありそうなのでとりあえず食した。食感が人生初である。

 

夜中、搭乗口前のゲートで時間を潰しているととある中国人が話しかけてきた。

どうやら日本人が好きなようで聞いてもないのに自らの紹介を始めた。

そんなに俺の風貌は日本的かしら。

シンガポールへの留学生で優秀な学生らしいが、英語は得意じゃないようだ。

かなりオドオドしているが必死に翻訳アプリで話してくる。

日本人と韓国人が優しくて好きらしく、中国人はせかせかしてて嫌いらしい。

珍しいものもいたもんだ。連絡先を交換して後日話した内容とほぼ同じような長文メッセージが届いた。ありがとう、今後交流がまたあるといいな!

ソンくんからのメッセージ。癖ある。

 

ロンドン行きの飛行機にまた乗り、ケツを痛めながら12時間ほどするとガドウィック空港に着いた。

二個隣の席の日本人が同じYMSでイギリスに半年前にきたとのことで話を聞いていると

「貯金が100万ちょっとならとりあえず仕事探しっすね!」とのこと。

彼はジャパレスで働きながらホステル暮らしをし、貯めた金で旅行を楽しんでるらしい。

目指すライフスタイルとは違うものの、なんとなくの生活感を掴んだところでイミグレ前でお別れ。

 

実はVignette(入国許可証?)期限がギリギリだったのもありイミグレに不安があった。

本来日本人であれば自動チェックインで簡単に入国できるのだが、BRPカード(在留カードのようなもの)取得の際に入国スタンプがあった方が有利だという情報があったため、対人カウンターに行く必要があった。1時間ほど並んで面接官と対面すると日本人ならあっちに行けと追い返されそうになったが、「I need a your stamp to get a BRP card!!」などと喚いたら誰から訊いたんだ?と言われた。咄嗟に友達!と答えた。なんか行けた。

案の定なんでくるのがこんなに遅くなったんだ?と聞かれ仕事だと答えると何の仕事なのかなど根掘り葉掘り聞かれたがしどろもどろ答えるとスタンプをくれた。

初っ端からイギリス人怖すぎるったい。

 

無事イミグレを通過し、急行電車でロンドン中央部にあるビクトリア駅まで向かおうとしてるとNational expressと書かれた券売機をたまたま発見したため、その場で購入すると実はバスであったことが後から発覚した。それにしてもイギリスの交通費の値段の付け方は不思議で、30分後の便は£40(8000円)ほどだが、1時間ほど待つと£10(2000円)であった。そりゃこっち選ぶよね。電車だと30分ほどで着くが、バスだと3時間くらいかかった。

 

バスの待ち時間の間に空港のカフェに向かい、サンドウィッチとティーを注文した。

日本のコンビニのよりデカいしうまい

メニュー表にデカデカとOrganic teaとありやっぱ違うねえと感じながらサンドウィッチの袋を開けようとするが、開け方がわからない!

格闘しているとその時ブリティッシュマダム二人組がこうやるのよと開けてくれた。

嬉しくて「ありがとうございます!今日初めてイギリスに来たんですよ!」と言うと苦笑いで無視された。なんやったとあれ??

それはともかく助けてくれる人がいてイギリスでもなんとかなるかもな。と少し安心した。

 

バス道中で見たロンドンの景色は美しく、移動で消耗した心を立ち直すには十分であった。

 

ビクトリア駅に着くと、Oyster card(Suicaみたいなの)を購入し、そこからさらに電車で北上し、バスに乗り換えてAirbnbで取っておいた宿に向かった。駅員に尋ねると丁寧に教えてくれる。ありがたい。朝七時頃に空港に着いたのにその頃には15時を回っていたろう。

二日ほど風呂に入ってなかったのでシャワーだけいそいそと済ませ、ベッドに入った。

今日はよくやったろう。。と自らを労わりながら泥のように眠った。